2.種類はどんなのがあるの?
1.特徴は何なの?で助成金の大きな特徴である『返済不要』と『使い道自由』についてご説明しました。それでは次は助成金にはどんな種類のものがあるのかについてご説明致します。
助成金は大きく分けて5種類あります。その5種類のどれかに当てはまる愛知・名古屋の中小企業であれば、何らかの助成金が貰えるという事ですね。
その5種類とは『起業・新規出店』、『採用・雇用』、『社員研修・社員教育』、『子育て支援・育児社員援助』、『企業向上・職場環境向上』になります。それでは今から、これら5種類について1つずつご説明致します。
1つ目の『起業・新規出店』については、今から起業・創業しようとしている方や、すでに会社を経営している方が他業種に進出したり、今の業種で新規出店する時に貰える助成金です。
特に創業初期には設備投資でかなりの費用がかかりますから、そのような時期に厚生労働省から助成金を貰えると、歯科医院の経営者は大変ありがたいのではないでしょうか。
特徴としては受給金額の多さがあげられます。滅多に貰えるものではない為、その分一度に受給できる金額が多くなっているのです。
2つ目の『採用・雇用』については、今から新たに従業員を雇用しようと考えている方や、すでに雇用している従業員の雇用形態を変更する時に貰える助成金です。
人件費は事業経営において最も大きな割合を占める経費となりますので、その人件費をこの助成金を貰う事で節約出来るのであれば、歯科医院の経営者は助かるのではないでしょうか。
特徴としては、受給機会の多さがあげられます。一度に貰える金額は『起業・新規出店』の時程多くはありませんが、その分回数をかせぐ事が出来ます。従業員を雇用する度に活用すれば、相当な金額を受給する事が出来るというわけですね。
3つ目の『社員研修・社員教育』については、雇用している従業員に、社外研修・教育や社内研修・教育をする時に貰える助成金です。
事業経営の3大要素は『ヒト・モノ・カネ』であると言われています。それ程『ヒト』の教育は大事なのです。
その社員研修や社員教育を助成金を貰いながら出来るのであれば、全国の歯科医院は更なる発展繁栄を望める事でしょう。その上、受給金額もなかなかのものなのです。
4つ目の『子育て支援・育児社員援助』については、すでに子育てしている社員や、これから子育てする社員を援助する事で貰える助成金です。
例えば、子供がまだ保育園に通っているような時には、1日8時間びっちり正社員として働くのはなかなか厳しいものがあります。その様な時に、1日6時間の短時間正社員としてあげるような場合があてはまります。
この助成金の良い点は、受給金額の大小ではありません。育児を機に退職しようとする社員の引き留めにあります。
折角育てた社員が、育児を理由に退職してしまうのは、歯科医院にとって大きな損失となります。なぜなら、辞めた人員分の補充をした場合には、また一から仕事を教えていかなくてはならないからです。
そのような優秀な人財の退職を、助成金を活用しながら引き止める事が出来れば、会社にとって大きな利益となるはずです。
5つ目の『企業向上・職場環境向上』については、従業員がもっと働きやすくなるような職場環境を整えた時に貰える助成金です。
例えば、よくある事例としては高齢者や障害者を雇用している時等です。そのような歯科医院であるならば、高齢者や障害者が働きやすくなるような設備や機器を整えてあげる事が重要となります。
この助成金を使えば、それらにかかる費用の大部分を援助してくれるのです。
歯科医院でどのような時に助成金を貰えるのかについて、助成金の種類を大まかにご説明させて頂きましたが如何でしたでしょうか?
次回は、3.補助金とはどう違うの?についてご説明致します。